吉本で現在、専属エージェント契約した芸人と今後の展望について調べてみました!
吉本「専属エージェント契約」とは
専属エージェント契約についてはさらっと行きます。
吉本の闇営業騒動から極楽とんぼ加藤さんの「加藤の乱」を経て出来た、新たな契約形態です。
従来までの契約は「専属マネージメント契約」、新しく生まれたのが「専属エージェント契約」ですね。
エージェント契約になると、もともと事務所が行っていた、スケジュール管理や送迎などのマネージメント業務を全て自分で行わなければなりません。
その代わり、自身の裁量で仕事を決められるので「自由度」と「ギャラの取り分」が増えるという感じでしょうか。あと事務所との関係性も従来よりも「対等な関係」となりますね。
吉本としては「専属マネージメント契約」の方が取り分が多いので、当然そちらの営業を優先しますよね。
なので当然、営業活動の必要性も出てくるでしょうし、元々の実績がないと厳しいと言えます。
専属エージェント契約した芸人
実際に専属エージェント契約をしている吉本芸人は誰でしょうか。
2020年1月時点で挙げてみました。
- 極楽とんぼ 加藤浩次さん
- ロンドンブーツ 田村淳さん、田村亮さん
- (現在交渉中)たむらけんじ
2020年1月の現時点では2組ですね。
極楽とんぼ 加藤浩次
極楽とんぼの加藤さんはこのエージェント契約を吉本に持ち込んだ本人なので当然ですね。
「有限会社加藤タクシー」という個人事務所を設立し、吉本とエージェント契約を結びました。
加藤浩次、個人事務所「加藤タクシー」設立 吉本とは「エージェントとして仕事の契約を結ぶ」https://t.co/7ALXCLmz3Q
— ORICON NEWS(オリコンニュース) (@oricon) October 15, 2019
なので加藤さんは「吉本興業の加藤」ではなく「加藤タクシー所属の加藤」という事です。
ちなみに事務所の代表取締役は奥様の「カオリ」さんで、加藤さん自身は取締役兼タレントという形になります。
あまり知られていないですが、極楽とんぼ相方の山本さんは現在も吉本興業所属です。
会社に迷惑を掛けて、ようやく復帰したばかりというこれまでの流れからして現実的には難しいでしょうね。
「極楽とんぼ」は実はコンビで所属事務所が違うという異色コンビになっているのです。
ロンドンブーツ
事の発端となった田村亮さんの相方の田村淳さんが設立した「株式会LONDONBOOTS」と吉本興行のエージェント契約です。
コンビの2人で話合い、芸能活動を続けたいという相方田村亮さんの意思を受けて、淳さんが作った会社です。淳さん自ら代表取締役も務めています。
『報告』
株式会社LONDONBOOTS
を設立しました。 pic.twitter.com/RuTzoLWiXk— 田村淳社長△ (@atsushilonboo) December 2, 2019
独立の為ではなく、吉本興業と亮さんを繋ぐ居場所を作る為と語っています。
テレビで復帰できない場合の活動の場所としてYoutubeチャンネルも開設しました。
本当に相方思いで、コンビ愛を感じますし、素晴らしい行動力ですね!
※追記
田村亮さんが謹慎解除となりました!
淳さんはYoutubeチャンネルで、亮さんの復帰一発目は地上波で復帰したいと語っています。
これは亮さんの謹慎で迷惑を掛けたにも関わらず、応援してくれており、復帰を待ってくれている番組スタッフやテレビ局の方達に筋を通したい為ですね。
Youtubeで先に復帰してしまうと話題も新鮮さもなくなってしまうので、このあたりはさすが淳さんという所ではないでしょうか。
たむけん(たむらけんじ)
2019年12月にこのようなコメントをしました。
吉本興業様とエージェント契約の話し合いをしてまいりました。
吉本興業に入って27年、まさか会社とこんな対等な話し合いをさせてもらえるなんて夢のようでした。ギャラの開示もしてくれたし、とても丁寧に穏やかに僕の話をしっかりと聞いてくれました。今年色んな事があって会社も必死に変わろうとしてるのが感じれた。
交渉を終えての感想は「スッキリもしてないけどモヤモヤもしてない。」って感じかな。でも、ほんまに希望が持てる話し合いでした。大阪所属ではおそらく僕しかエージェント契約はせんと思うので、いい見本になる契約目指して頑張ります。たむらけんじ インスタグラムより
エージェント契約を目指して前向きに交渉中と取れますね。
しかし、2回目の交渉では1回目と様子が変わってきたようです。
マジか。。。
交渉でもなんでもないやん。。。
マジか。。。
何にも変わってへん。。。のか???#吉本興業 #エージェント契約 #交渉 #たむけん https://t.co/cSRwdRuqZL— たむらけんじ (@tamukenchaaaaa) January 6, 2020
吉本という会社が変わっていないのか、たむけんさんがギャラの取り分について主張し過ぎるであるとか色々な憶測がありますが、今後も注目したいですね。
個人事務所とは??
今回専属エージェント契約を結んだ加藤さんとロンドンブーツは個人事務所と吉本との専属エージェント契約という形になっています。
でも以前から個人事務所ってあったのでは?と思う方が多いかもしれません。
最近、脱税で話題になったチュートリアルの徳井さんの「チューリップ」や、明石家さんまさんの「オフィス事務所」という名前は聞いた事があるのではないでしょうか。
これらの個人事務所の目的はズバリ「節税」です。
契約自体は吉本との専属マネージメント契約ですが、給与の支払い先が個人か、個人事務所かという違いだけですね。
芸人以外にも別会社を経営したり、一定以上の大きな収入がある場合は個人よりも経費に計上できる範囲が多いので、個人事務所を持つ芸人さんは実はたくさんいます。
島田紳助さん、キンコンの西野さん、千原ジュニアさん、ココリコの田中さんなどもそうですね。
なので、「個人事務所=専属マネージメント契約」ではないという事を混同しない為に付け加えておきます。
専属エージェント契約の今後は?
いままでの内容を考えれば、専属エージェント契約は「実力」と「実績」を持っていないとと厳しいという事がわかりますね。
なので、NSCを卒業したばかりの若手芸人が会社の対応に納得行かないので、専属エージェント契約にするという事はほぼないと言えるでしょう。
逆に、キングコングの西野さんのような抜きん出た能力のある人は、金銭的にも吉本との契約にこだわる必要もないでしょうし、今後増える事はあまりないのかもしれません。
当面は不祥事によって契約解除や謹慎処分になった芸人の受け皿的な役割になるのかもしれません。
しかし今後、専属エージェント契約になった人たちの活動や発信によって、状況は大きく変わる可能性はありますね!
そういう意味ではたむけんさんの吉本興行との交渉は専属エージェント契約の今後を占う注目のトピックだと睨んでいます。
最後までご覧いただきありがとうございました。