局所性ジストニアの有名音楽アーティストと、どんな病気かについて調べてみました!
局所性ジストニアはどんな病気?
「ジストニア」とは自分の意思に反して、無意識に筋肉がこわばってしまう神経疾患の事を言います。
ジストニアには「全身性ジストニア」や「局所性ジストニア」などいくつかの分類があり、「局所性ジストニア」とは体の一部分だけ影響が表れる「ジストニア」の事です。
「局所性ジストニア」は音楽のアーティストやスポーツ選手、漫画家などに多く見られます。
これは特定の動作を頻繁に繰り返す事が多いからだと言われています。
局所性ジストニアの有名人・アーティスト
[Alexandros]ドラムス庄村聡泰、5月勇退を発表 局所性ジストニアでライブ活動休止中https://t.co/WIFQ9pc5Qp
公式サイトでは「庄村がここから歩む新たな人生に心からの敬意を表し、『脱退』ではなく『勇退』」と報告している。#Alexandros #庄村聡泰 #サトヤス #アレキ #ドロス pic.twitter.com/Cf1nICQOTR
— ORICON NEWS(オリコンニュース) (@oricon) January 24, 2020
ALEXANDOSの庄村さんが5月で勇退し、ライブ活動休止中という事が発表され、話題になりました。
庄村さんの発したコメントは症状の詳細が記されており、いかに難しい病気かという事が分かります。
この度、[Alexandros]とは別の道を歩ませて頂く事を決断致しました。
お休みを頂いてから、症状、並びにドラムと言う楽器と対峙するに充分な時間を頂戴する中に於いて、やれる限りの治療と思い付く限りの処置やリハビリ、勿論演奏も、試みておりました。
しかし、演奏面については残念ながら現在まで目覚ましい効果を実感できる事例や療法は見つかっておらず、腰の状態も含め日常生活は元気に送る事ができているのにドラムだけが上手く叩けない、と言う事実のみが残ってしまいました。
具体的に申し上げますと現在、10分弱の演奏で自分の右脚は上手く動かなくなります。
痛みは全くないのですが無意識下の震えや痺れ、痙攣や麻痺、言葉ではなかなか伝え辛いのですが時間の経過に伴って頭と脚が上手く連動できなくなり、頭で思う動きを脚は聞いてくれない。まるで脳からの命令、通達を脚が拒否しているかの様に、上手く動かす事ができなくなってしまいます。
その様な日々を過ごす内にどうしても演奏家ではない人生についての考えを無視できなくなってしまい、また、その気持ちが日増しに大きくなってきてしまい、ひいてはこの症状も自分の一部として受け入れた上で生きていきたいと思う様になりました。
実は、「局所性ジストニア」を発症した有名音楽アーティストは他にもたくさんいます。
ドラマー
- Alexandros(庄村聡泰)
- RADWINPS(山口智史)
- 氣志團(白鳥雪之丞)
- Aqua Timez(TASSHI)
- TRIX(熊谷徳明)
- 175R(YOSHIAKI)
「局所性ジストニア」になるアーティストはドラムの方がほとんどです。
ドラムはバンドの中でのリズムの要です。
「特定の動作を頻繁に繰り返す」というのが要因なので、確かにギターやベースなどよりもドラムは一定のリズムで叩き続けるので発症する事が多いのかもしれません。
発症後の活動についてもまとめてみました。
- ALEXANDOS 庄村さん
→勇退(引退) - RADWINPS 山口さん
→無期限休養 - 氣志團 白鳥さん
→無期限休養 - Aqua Timez 田島さん
→解散後 別の職業へ - TRIX 熊谷さん
→活動ペースを落とす - 175R YOSHIAKIさん
→ドラムは休止中
ご覧頂いた通り、活動を継続できている方はほぼいないのが悲しいです。
完治するという事が非常に難しいという事が分かります。
それについては後ほど触れてみたいと思います。
その他の有名音楽アーティスト
- コブクロ(小渕健太郎)Vo.Gt
- サイキックラバー(IMAJO)Gt
- 田中義人(プロギタリスト)Gt
- KAORI.(声優)
- 児嶋顕一郎(ピアニスト)
- 米米CLUB(金子徳明)Sax
コブクロの小渕健太郎さんが記憶に新しいのではないでしょうか。
小渕さんはギターで手が動かないという事ではなく、高音域が出なくなってしまうという「喉」に症状が表れてしまった例です。
コブクロはこれを機に「活動休止」になります。
現在は復活されています。
局所性ジストニアから復帰できるのか。
ジストニアはそもそも発症のメカニズムがはっきりとは解明されていません。
筋肉がこわばるという病気ですが、その原因は「脳からの信号の異常」でジストニアとは「脳の病気」なのです。
薬での治療はあまり効果は上がっておらず、ボツリヌス治療という「毒素」して筋肉を動かなくする治療がありますが、これも治療になっても元どおりの演奏ができるのか?という事に関しては難しいです。
なので完治して、音楽活動に復帰するということが難しいとされています。
先ほどご紹介したサイキックラバーのギタリスト「IMAJO」さんは「脳の手術」をし、完治・復帰された、稀な方です。
ギタリストIMAJOさん、2009年にギター弾きながら手術…って😮 #読売新聞 夕刊 #一病息災 #ジストニア pic.twitter.com/q4vnlenjpD
— もみじ🍁 (@rapirapi44) November 5, 2015
当時、新聞にも取り上げられました。2020年現在も活動されています。
やはり「脳の病気」なので完治するには脳の手術をするという事になるのですね。
人間誰でも、「脳の手術」なんて簡単に決断できる事ではありません。
日常生活は問題なくできるので、「違う道」を歩むという選択になるのかもしれませんね。
病気の解明と治療が進んで欲しいですね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。