男性の育休取得率や、育休を実際に取った人の声から「男の育休のリアル」を調査しました!
育休とは?
「育休」と略して言う事が多いですが、実は「育休」は2種類あります。
「育児休暇」と「育児休業」です。
まずはこの違いをしっかり整理しておきましょう。
「育児休暇」は簡単に言うと、「休暇を取って普通に会社を休むこと」です。
その理由づけが「育児のため」というだけです。
例えば、「子供が生まれるので1週間有休取って休みます」というのも「育児休暇」ですし、「会社の福利厚生で0歳児を持つ父親には5日間の特別休暇を取得してもいい」という規定があればこれも「育児休暇」に当たると思います。
それに対し、「育児休業」は国の法律によって定められた休業制度の事です。
一定の要件を満たすと雇用保険(要は国から)休んでいる間「育児給付金」が支給されます。
一般的に「育休」とはこの「育児休業」を指す事がほとんどです。
本記事でも「育児休業」の意味で進めて行きたいと思います。
超簡単に違いをまとめるとこうです。
- 育児休暇
休暇の種類、社内規定にもよるが基本的には無給。短期休暇 - 育児休業
休んでいる間、国から給付金がもらえる。長期(1年以上)休暇。一般的には女性側が取得する事がほとんど。男性でも取得可能。
次に育休の取得率について見て行きたいと思います。
男性の育休取得率は数字のトリック
平成30年度の最新データで男性の育休取得率は6.16%です。
年々、本当に少しずつではありますが伸びてます。
でも、6.16%って17人に1人は取っている計算になりますよね?
皆様の会社に当てはめてみるとどうでしょうか?
「いやいやそれはない!」と思う人がほとんどではないでしょうか。
実は、この数字にはトリックがあり、その答えは「取得日数」です。
下記の表を見てみましょう。
男性の育休はなんと5日未満が「56.9%」を占めます。
つまり、3,4日だけ休んですぐに復帰した人も数字に入っているという事です。
「3日なら有休でいいやん!」というレベルですね。
ちなみに男性の2週間以内の復職率は約80%になります。
ほとんど1ヶ月以内に復帰するというのが現状です。
「イクメン」という言葉が流行ったり、「小泉進次郎氏が育休を取得する」などで盛り上がりを見せているようですが、現実はなかなかそうはいかないようです。
ちなみに、上司が育休を取る事を「イクボス」、男性の育休によって会社から嫌がらせを受けたりするのをパタニテー・ハラスメント略して「パタハラ」という育休に関する新しい言葉も生まれています。
実際に育児休暇を取った人の声
「なるほどな」とハッとさせられる話が多いですね。
ここには、育休を取った側の体験談を書きましたが、まだ男性の育休に前例がない会社、そもそもそんな制度すらない会社はたくさんあります。
そもそも「イクメン」という言葉が流行っている事自体、おかしいという意見もあります。
そこにはやはり「男は仕事をして、女が育児をするのが当たり前」という日本の昔から考えがまだまだ社会にこびりついているのを感じます。
法律の整備云々ではなく、まずこの古い価値観を我々が書き換えていく事が1番の近道なのかもしれませんね。
最後までお読み頂きありがとうございました。