「不潔ルート」とは意味があるのか?という疑問についてダイヤモンド・プリンセス号の船内写真から検証してみました!
「不潔ルート」と「清潔ルート」
新型コロナウイルスによる感染で第二の感染源とも言われるクルーズ船ですが、神戸大の岩田医師によるYoutubeの投稿で海外メディアにも取り上げられるなどの広がりを見せています。
日本政府は、岩田医師の主張を否定しましたが、橋本厚労副大臣によるツイート画像が話題になっています。
橋本副大臣は船内のゾーニング(区分け)についての写真を投稿しました。
柱に「清潔ルート」と「不潔ルート」と書いた手書きの紙が貼っており、これで区分けをしいるという事がわかる写真でした。
現場のリアルな混乱が伝わる写真でもあります。
あ、削除された。橋本さんにもゾーニングの問題を共有していただけて嬉しいです。 pic.twitter.com/TObeXEXvC6
— 岩田健太郎 (@georgebest1969) February 20, 2020
しかし、よく見るとその「清潔ルート」と「不潔ルート」の区分けした入り口の先が繋がっているように見えます。
その後、橋本氏はツイート画像を削除。
それに対し、岩田医師が反応し、「不潔ルート」がトレンドワードになるという事が起こりました。
そこで、この写真の先がどうなっているのか船内写真から徹底検証してみました。
ダイヤモンドプリンセス号の船内写真で検証
まずは位置を整理でしてみたいと思います。
この地図は「ダイヤモンド・プリンセス号」の船内地図です。
ここからの「A」→「B」→「C」の順番で船内を確認していきたいと思います。
橋本副大臣が削除した「不潔ルート」、「清潔ルート」の写真はおそらくで「A」あると推測できます。
「A」
床のクロスの模様と色が一致します。
右に見える看板の位置や扉の形状も同じですね。
ここから少し進んで「B」→「C」の順で進んでいきたいと思います。
「B」の写真の右の看板に注目して下さい。
少し分かりにくいですが「The Vivaldi」という文字が確認できます。
この事から「A」の写真がヴィヴァルディ・ダイニングの入り口にある事が確認できます。
この「B」の前の扉を開けると「C」の写真の場所に出ます
「C」がヴィヴァルディ・ダイニングの内部の写真になります。
真相は分かりませんが、これらの情報から見ただけではこの「A」の入り口部分を区分けしても意味がない事は素人目で見ても明らかです。
「A」の入り口のルートを分けても、結局「B」は繋がっているという事が分かります。
では、「C」→「B」→の順で逆から進んで見ましょう。
逆から見ると分かりますが、「B」の左手に階段へ続く道があります。
この階段から下の4階にも上の6階にも行く事ができます。
4階には医務室があり、6階には別のダイニングルームもあります。
あくまで個人的に予測になりますが、「A」はこの階段を使って別の階に行くルートとヴィヴァルディ・ダイニングに行くルートを分ける為だったと推測されます。
「不潔ルート」がこの階段へと続くルートで、「清潔ルート」がこのダイニングへと続くルートである事が分かります。
さすがに入り口だけ分けて、結局同じ部屋に入るという意味のないを事をするとは、いくらなんでも思いません。
ただ、「A」「B」の地点とそれより前ではゾーンニングがされている訳ではないので、感染者と非感染者が接触する事には変わりないとは思います。
そこまで詳細に伝えるのは難しいのでおそらく橋本副大臣はツイート画像を消去したのかもしれませんね。
現場の状況の真相はわからないので、あくまで個人的見解の画像検証でした。
最後までご覧いただきありがとうございました。